外貨預金と外貨MMF
今回は少しFXから離れて、同じ外貨建て金融商品である、外貨預金、外貨MMFについて見てみたいと思います。FXの良さが別の角度から見えてくると思います。
為替手数料が高い外貨預金
外貨による運用商品で代表的なものは「外貨預金」です。外貨預金の際に注意しなくてはならないものが「為替手数料」です。某銀行のドル外貨預金では店頭での手続の場合、手数料が片道1円、往復で2円となっています。
金利が年3%、1ドル = 110円として、100万円を預ける例を考えてみます。
100万円をドルに換えるとき、為替手数料が1円とすると100万円÷111円≒9009ドル。1年経つと9009×1.03 = 9279ドル。これを円に戻す際に為替手数料が1円かかるので、このときのレートも1ドル = 110円のままだとすると、9279ドル×109円=101万1411円。100万円は実際には101万1411円にしか増えていないので、為替手数料を差し引いた利回りは約1.14%となってしまいます(さらにここから税金が引かれます)。
このように外貨預金では為替手数料が大きくマイナスに働いてしまいます。ネット銀行などではもう少し為替手数料は安くて片道25銭程度になっているケースもあります。もし外貨預金をしたい場合は少しでも為替手数料の安い金融機関を選ぶようにしたいところです。
一方、FXでは往復の為替手数料にあたるものを「スプレッド」と呼んでいます。
これは各社によって異なりますが、最近ではドル円の場合1銭~5銭程度のところが多いようです。外貨預金の為替手数料と比べるととても安くなっていることがわかります。
為替差益は非課税になる外貨MMF
外貨MMFとは各付けの高い短期の金融商品(公社債、コマーシャルペーパーなど)で運用する投資信託の一種です。原理的には元本保証はされませんが、現実的にはほぼ元本割れはない商品だと考えられています。例えばある商品の直近の運用実績は、米ドル建てで2%程度、ユーロ建てで3.8%程度(ともに税引前、2008年9月現在)のような感じです。毎月の分配金には利子所得として20%の税金がかかりますが、途中売却の際の為替差益に関しては非課税というメリットがあります。これは外貨預金に比べて大きなメリットになります。
なぜ外貨MMFの為替差益が非課税になるかというと、これが外国公社債投資信託にあたるからです。現状ではこの外国公社債投資信託の譲渡益は非課税というルールになっています。将来的にこの規定も変わってくる可能性はあると思いますがこの恩恵を享受できるうちはうまく利用してもよいでしょう。
| 分配金 | 中途売却 | 償還差益 | ||
|---|---|---|---|---|
| (普通分配金) | 売却益 | |||
| 国内投資信託 | 公社債投信 | 20% | 20% | 20% |
| 株式投信 | 10% | 10% | 10% | |
| 外国投資信託 | 公社債投信 | 20% | 20% | 非課税 |
| 株式投信 | 10% | 10% | 10% | |
※2008年9月末現在の税制によるものです。将来、税制が変更された場合は、上記と異なる取扱いとなる可能性があります。
外貨MMFでも注意すべきは為替手数料です。これは商品による違いがあるわけではなく販売する金融機関によって異なってきます。
結局は商品よりもまずは購入する金融機関を選ぶことが大事なポイントになってくるのではないかと思います。
為替手数料はドル円の場合25銭程度のものが多く、安くて10銭などが見られる程度ですので、1銭~5銭程度が多いFXに比べると見劣ってしまいます。
また「原理的には元本保証はされませんが、現実的にはほぼ元本割れはない」と書きましたが2008年9月のリーマンブラザーズ破綻に端を発する金融危機では元本割れが起きてしまいまったという点にも注意が必要です。
今回はFXから少し離れて外貨建て金融商品の代表格とも言える「外貨預金」「外貨MMF」について見てきました。「為替手数料」と比較した時のスプレッドの低さもFXの良さの1つと言えるでしょう。







