投資する通貨を選ぶポイント

今回はどの通貨で投資をするべきかについて考えます。
短期の売買で利益を出すスタイルで行くならばどの通貨を選んでもいいと思いますが、レバレッジを低くしてスワップ中心で稼いでいこうとするような場合、スワップはたまっても為替差損が出てしまっては意味がないので、将来値上りするだろう通貨を選びたいところです。

基軸通貨米ドルについて考える

米ドルは世界中の貿易で使われている通貨です。基軸通貨といいます。しかしながら岩井克人氏(『貨幣論』などの著者)は「ある国が米ドルを基軸通貨として認めているのは他の国が米ドルを基軸通貨として使っているからに過ぎない」と言っています。ドルが基軸通貨であるということには確固たる基盤があるわけではないという主張です。いったん米ドルに対する信認が失われればドル安に向かっていくことはあるかもしれません
2008年9月の金融危機によって金融機関の不良債権を政府が公的資金で買い取る金融救済案の制定が進んでおり、今でも多い財政赤字がさらに増えることが予想されています。財政赤字は米国債の発行で穴埋めされますが、赤字が増えすぎてアメリカは国債を返せなくなるのではないかという懸念が広がると、誰も米国債を買わなくなり、長期金利の高騰、 最終的に米国債の債務不履行 = 米ドルの急落というシナリオが発生することも考えられなくもありません。
一方でなんだかんだ言ってもアメリカはまだ世界No1の経済大国であり、今後も覇権国の地位はしばらく続く、従って米ドルも基軸通貨の地位を保ち続けると考えることも無理なことではありません。

投資対象としての米ドルの特徴としては、世界中で取引されているので情報量が豊富流動性も高いので乱高下も少ないなどの利点が挙げられますが、昨年後半から金利が低下しており、スワップはかつてほどつかなくなっています。

その他の通貨の特徴を簡単に

1)ユーロ

米ドルに次ぐ通貨として注目を集めているのがユーロです。各国が外貨準備としてユーロを導入しつつあるのでこれからもその地位は向上していくのではないでしょうか。ただしここ数年で急激にユーロ高が進んだ印象もあります。

2)ポンド

かつての覇権国であるイギリスの通貨ポンド高金利価格変動が激しいのが特徴です。短期売買を狙う人は考えてもいいかもしれません。

3)豪ドル

金利の高さから人気があります。オーストラリアは資源国ですので、商品価格が上昇すれば景気が上向き、豪ドルのような資源国通貨は強くなると言われています。

4)スイスフラン

永世中立国であるスイスの通貨フラン。戦争など有事の際には安全な通貨ということで注目が集まります。

5)カナダドル

経済は隣接するアメリカの影響を受けますので、カナダドルの値動きも米ドルの影響を受けやすいです。カナダは先進国であると同時に資源国でもあり、商品価格の上昇はプラスになる面もあります。

6)ニュージーランドドル

豪ドルと同様に金利の高さから人気の通貨ですが、ニュージーランドの人口はたったの400万人程度でGDPの値もそれほど大きくありません。国の経済規模が小さい分、流通量も少ないので為替の変動が大きくなる危険性があります。

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