諸刃の剣レバレッジ
FXが人気を集める理由は大きく2つあると考えられます。
レバレッジをかけ手持ちの資金よりも多くのお金を運用できるということと、為替レートの値動きだけでなく通貨間の金利差からもお金を稼ぐことができることの2つです。
今回はこのうち「レバレッジ」ついて考えてみたいと思います。
他の先物取引と比べて高いFXのレバレッジ
FXの特徴の1つにレバレッジをかけ、手持ちの資金よりも多くのお金を運用できることが挙げられます。FXのレバレッジは最高300倍、400倍程度まであるようで、金や原油などの商品先物取引や日経225などの金融先物取引の20~30倍程度と比べても高くなっています。
ここで10万円を元手にこれにレバレッジ100倍をかけた取引を考えてみます。便宜上1ドル = 100円と仮定しておきます。10万円×100倍の1000万円分の取引、ドルに直せば1000万円÷100円 = 10万ドル分の取引ができることになります。
少し円安が進み1ドル = 100円10銭になったとします。10万ドルは日本円換算すると1001万円となりますから、10万ドルに対して1万円の利益となります。この1万円を得るために必要な元手は10万円でした。10万円に対して1万円の利益。為替は0.1%動いただけで10%の利回りを得られたということになりますね。
もちろん逆に動けばそれだけ損をしてしまうわけで、レバレッジは諸刃の剣とも言えます。
リーマンブラザーズの破綻とレバレッジ
2008年9月アメリカの証券会社大手リーマンブラザーズが破綻しました。その原因の1つが「レバレッジ」にあったといっていいかもしれません。
リーマンブラザーズは不動産への投資でお金を稼ぐことを目論んでいました。その際、市場からお金を借りて自分の手元資金よりも大きなお金を作りそれを投資にあてるということをしていました。上で見たFXのレバレッジと同じように、利益が出ているうちは高いリターンを得ることができていましたが、サブプライム問題に端を発する不動産市況の落ち込みが響き、逆に損失が大きくなっていきました。
日本で新興不動産会社に倒産が相次いだのも同じ構図です。市場からお金を借りて手元資金よりも大きなお金で不動産投資を行ったものの、それが値下がりし借入金を返済できなくなって破綻。FXでの例ではありませんがレバレッジの怖さがわかる例なのではないかと思います。
どのくらいのレバレッジをかければいいのか?
レバレッジは怖いものだからといって避けて通ったのではFXのメリットを味わえないことになってしまいます。うまくリスクをコントロールし向き合っていく必要があります。
リスクコントロールの仕方としては大きく2つのやり方が考えられます。
- レバレッジを低く設定しスワップ金利をためて利益を増やしていく方法
- レバレッジを高くした短期売買で、損切りを早めに行うことで損失が出てもそれを限定していく方法
普段仕事をされていてFXに労力を割く時間があまり取れないような方はレバレッジを低めに設定してスワップで稼ぐという手法がいいのではないでしょうか。
高レバレッジで短期売買を狙う人はどこで損切りをするかということを含め、自分で決めた売買ルールをいかに守ることができるかが勝敗の分かれ道になります。
メンタルコントロールも必要になってきます。この辺りはまた別の回で詳しく述べたいと思います。







